企業の成長が加速するにつれ、運用上の影響によるコストは指数関数的に増加しています。現代のIT環境における厳しい現実は、SaaSアプリケーションが停止すれば、ビジネス全体が完全に停止してしまうということです。
多くの組織は、SaaSの責任共有モデルに依存し、プロバイダーがあらゆる障害に対処してくれると思い込んでいます。しかし、SaaSベンダーはグローバルインフラと稼働率に対しては責任を負いますが、SaaSデータの保護に関しては、お客様が全責任を負う必要があります。
これらのプラットフォームを標的とする脅威は、従来の防御では対応しきれないほどの速さでエスカレートしています。
内部エラー: SaaSのデータ損失の多くは、誤削除、管理者のミス、設定ミスが原因です。
アイデンティティの侵害: 侵害されたアイデンティティは、攻撃者にとって最大の侵入経路です。ShinyHuntersのようなグループは、10億件以上の認証情報を盗み出しています。
マシン速度の脅威: 2025年には、AIを活用したサイバー攻撃が89%増加しました。たった一つのAIハルシネーションでも、GoogleドライブやGmailといったプラットフォーム全体で、何千ものファイルを破損させる可能性があります。
攻撃を受ければ、ITチームは手探りでの優先順位付けや処理速度の制約に直面し、迅速な復旧が不可能になります。Rubrikはこれに対処するため、コラボレーションアプリ、CRM、DevOps、IDを対象とした、Tier-0 SaaSエコシステム全体向けに設計された中央レジリエンスレイヤーとして、新機能を導入しました。
変化するSaaS環境のためのレジリエンスレイヤー
各プラットフォームの詳細に入る前に、この新しい保護の時代を支える3つの柱を理解することが重要になります。
データレジリエンスの強化: 保護には、表面的なバックアップ以上の深さが求められます。これは、すべての主要アプリケーション全体において十分な網羅性を確保し、事前対応型の復旧体制を強化し、全体的な冗長性を高めることを意味します。
エージェント型サイバーレジリエンス:AIエージェントが標準化する中で、セキュリティも歩調を合わせる必要があります。この柱では、Rubrik AIを活用したエージェント主導のサイバーレジリエンスを提供し、エージェントのエラーを能動的に監視し、そこから復旧できるようにします。
カバレッジの拡大: SaaS環境は常に拡大し続けています。Rubrikは、死角を解消するため、Microsoft、Atlassian、その他の優先度の高いエコシステム全体でSaaSアプリケーションのカバレッジを拡大することに注力しています。
これらのレジリエンスレイヤーが、SaaSの各テクノロジーにどのような変革をもたらすのかについては以下をご覧ください。
Microsoft 365: 真のMicrosoft 365の保護には、データと基盤となる構成の両方を安全に保つ包括的なレジリエンスが必要です。Rubrikが、サイバー攻撃への備えの強化、迅速な復旧、そして冗長性の向上を実現し、事業の継続を完全に確保する方法をご紹介します。
設定のレジリエンス: 攻撃者は多くの場合、データに手を付けるよりずっと前に、設定を変更します(MFAの無効化やDLPの緩和など)。Rubrikは、継続的な構成スナップショット、変更内容と変更者を正確に把握できるドリフト検知、そして既知の正常な状態へのワンクリック復元を提供します。
自律型ビジネス復旧: M365向け初のビジネス認識型リカバリエージェントで、手探りの優先順位付けから脱却しましょう。自律型ビジネス復旧は、ビジネスコンテキストを理解し、最も重要なユーザーを特定して、無駄を一切省いた的確な復旧を実行します。
クロスソブリンクラウドバックアップ: 1社のプロバイダーにすべてを依存してはいけません。Azureが侵害されたり利用できなくなったりした場合でも復旧できるように、別のクラウドに書き換え不可かつエアギャップされたバックアップコピーを保持しましょう。
Power Platform - 「Vibe Coding」時代のセキュリティ確保:「Vibe Coding」の時代が到来した今、Microsoft Copilotのようなツールによりビジネスに不可欠なアプリケーションの開発は急速に加速しています。Rubrikは、この新たな環境特有のリスクに対処することで、Power Platformへの投資を保護します。例えば、シチズン開発アプリケーション(カスタムのサプライチェーンアプリなど)が停止した場合、その影響によってビジネス全体が停止してしまう可能性があります。
このような場合、Rubrikソリューションには、次のような機能を通じて影響を軽減するのに役立つツールが備わっています。
自動検出: テナント内のすべてのアプリ、フロー、ダッシュボードを即座に完全に可視化
詳細な復元: 下流の業務に影響が及ぶ前に、関連するワークフローを数秒でピンポイント復旧
Google Workspace: Googleは、世界最高水準の安全なインフラストラクチャを提供していますが、 真の脅威はプラットフォームそのものではなく、ユーザー、そして彼らに代わって行動するAIツールです。
アイデンティティが侵害されたりAIハルシネーションが発生したりすると、数千ものDriveやGmailファイルがマシンスピードで破損される可能性があります。 Rubrikは、ID起点のリスクやマシンスピードで発生する被害を封じるために特別に構築された、アクティブかつエアギャップ化されたレジリエンスレイヤーによって、Googleのネイティブセキュリティを拡張します。
セルフサービス復旧:ユーザーが自身でデータを復旧できるようにすることで、完全な監査可視性を維持しつつ、ティア1(一次対応)チケットを不要にします。
Agent Rewind: すべてのAIアクティビティを追跡し、自動化されたポリシーを適用します。大規模なシステム全体のロールバックを適用することなく、特定のAIエラーを即座に巻き戻します
優先順位付き・一括復旧: ファイルをインデックス化してビジネス上重要なデータを優先的に復旧し、その後、残りのデータを複数アカウントに対して並列で一括復元することで、ダウンタイムからの復旧を高速化し、時間的ドリフトを解消します。
自律型のビジネス復旧: AIが攻撃の影響範囲を自動的に特定し、依存関係をインテリジェントに順序付け、IT担当者の手動介入なしでエンドツーエンドの復旧を実行します。
Salesforce: Salesforce環境が拡大するにつれ、組織は重大な課題に直面しています。それは、1バイトのデータ損失リスクも負うことなく、高額なストレージコストを最適化し、最高のシステムパフォーマンスを維持することです。
Rubrikの最新のSalesforce機能は、単なるバックアップの枠を超え、CRMを軽量かつ高速に維持し、完全に保護します。
データアーカイブ: SOQLを使わずに、平易な言葉でアーカイブ対象を定義します。アーカイブされたデータはクエリ可能なアーカイブとして保持され、Salesforceのレコードページ上でLightningコンポーネントを介して直接アクセスできます。
Rubrik AI:自然言語のアラートを使用して環境を監視するようRubrik AIに指示すると、既知の例外期間中は自動的にノイズを抑制します。コンプライアンスのために「個人情報」を隠す必要がある場合、PIIを検出し、リストア時にデータが確実にマスキングされるようにします。
Agent Rewind: エージェントが誤ってSalesforceのオブジェクト、レコードまたはフィールドを削除してしまった場合でも、問題のないデータには一切触れることなく、影響を受けたレコードのみを正常だった時点の状態にピンポイントで復元します。
Confluence - ナレッジ + コード: Confluenceが停止すると、DevOpsが停止し、ランブックは消え、開発の生産性は低下し、重要なドキュメントがコードリポジトリから切り離されてしまいます。
Rubrikは、統合されたComplete DevOps Protection Stackにより、開発者ワークフロー全体を保護します。
開発~リリース (GitHub、Azure DevOps): リポジトリ、ブランチ、パイプライン、およびリリースを保護
計画と追跡 (Jira): スプリント、課題、バックログ、作業履歴を保護
ドキュメント化と学習 (Confluence):アーキテクチャドキュメント、ランブック、仕様書、AIエージェントが学習に用いる中核的な知識を保護
結論:AI時代に求められるエンドツーエンドのレジリエンス
AIの急速な普及により、SaaSの脅威環境は根本から変化しました。この自律化の時代を生き抜き、成長していくためには、ファイルだけでなく、運用基盤全体を保護する、統合的なレジリエンスのためのアプローチが組織に求められています。
データレジリエンス: M365、Salesforce、Gmail、GDriveなどのアプリケーション向けに、テナント全体に及ぶ侵害に耐えうる、書き換え不可でエアギャップされたバックアップを確保します。
アイデンティティレジリエンス: Okta、Entra ID、スーパー管理者権限などの重要なアクセスポイントを保護し、環境全体のロックアウトを防ぎます。
AIレジリエンス: エージェントの行動を能動的に監視し、SaaSアプリ全体で発生する自律的なデータ破損を復元できる「元に戻す」ボタンを提供します。
未来のSaaSは間違いなく自律化していきます。しかし、包括的なエンドツーエンドのレジリエンスレイヤーがあれば、事業の継続をしっかりと自らのコントロール下に維持することができます。
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