ランサムウェアがますます問題となっている中で、組織に対して特に二重脅迫型ランサムウェアがさらに勢いを増しています。ZscalerのThreatLabzは、二重脅迫型ランサムウェアが120%近く増加していることを突き止めました。二重脅迫型攻撃は、本番データの暗号化だけでなく、データの盗み出しもあるため、組織にとって壊滅的です。2本の柱からなるこの種の攻撃は、組織をダウンタイムのリスクだけでなく、機密データの漏洩による規制コンプラアインスへの準拠違反のリスクにもさらします。
こうした攻撃の増加と、それに伴うデータの規制強化により、組織にとってデータセキュリティの重要性が高まっています。攻撃者は大抵、バックアップを暗号化し、機密データ漏洩に関する洞察はほとんど得られないため、バックアップへの従来のアプローチは二重脅迫型攻撃に対して完全に無用になっています。一方で、組織は包括的なゼロトラスト戦略の一環として、悪意のあるアクターや内部の人間が機密データを引き出せないようにするデータ損失防止(DLP)機能を利用するようになっています。
先頃、サンフランシスコで開催されたRSAカンファレンスにおいて、RubrikとZscalerは、新たなテクノロジーの連携とパートナーシップを発表しました。業界初の二重脅迫型ランサムウェア対策ソリューションを提供します。この新たな連携により、よりスマートで完全なデータ損失防止が実現できると同時に、IT/セキュリティチームはより効果的にコラボレーションして、高まるサイバー脅威と戦えるようになります。
組織はこれまで、自社のデジタル環境にある機密データを特定する難しさに直面してきました。 機密データを特定するには、従来、本番システムをスキャンし、メタデータを取得するためにサイロ化された高価なインフラストラクチャが必要でした。このサイロ化された高価なアプローチは本番システムにさらなる負荷をかけるだけでなく、保守しなければならないインフラが増えるために、複雑さが増すことにもつながりました。機密データの特定は非常に手間がかかるため、データ損失防止の取り組みの利点すべてが実現されることは少なく、重要データが引き出されてしまうこともあります。だからこそ、機密データ検知へのアプローチの改善が、二重脅迫型ランサムウェアによるデータ引き出しを防止するために極めて重要なのです。
Rubrikのユニークなゼロトラストアーキテクチャは、本番システムから隔離された状態で機密データをスキャンすることで、この課題に直接対処します。このアーキテクチャとともに、Rubrikはセキュアで書き換え不能なバックアップを使用して、どのようなタイプの機密データがあるか、保存場所はどこか、誰がアクセス権を持っているかを確認します。次に、これらの情報を使用して、データ損失防止システムによって使用されているファイルを簡単に特定でき、データ保護ポリシーをより正確に実施できるようになります。これにより、最終的にデータセキュリティに関する貴重な洞察がより多くのセキュリティ/コンプライアンスチームの手に渡り、重要なビジネスデータの損失防止に役立つデータ保護ポリシーを強化することができます。
2本の柱からなる攻撃の両面に対処することで、RubrikはZscalerと提携する独特の立場で二重脅迫型ランサムウェアから防御します。機密データに関する洞察と、Zscalerのデータ損失防止に関するイノベーションが結びつくことで、データ引き出しのリスクを低減できます。同時に、セキュアなバックアップにより、本番データが暗号化された場合には、データを迅速に復元できます。
RubrikのCEOであるBipul Sinhaと、ZscalerのCEOであるJay Chaundry氏は先ごろ、CNBCの番組OvertimeでJon Fortt氏と対談し、二重脅迫型ランサムウェアの増え続ける脅威に対処するうえでゼロトラストソリューションが果たす役割について語りました。動画クリップの全容をこちらで視聴し、この新たな提携が、不正アクセスとデータ引き出しのニュースがトレンドになり続けている中でタイムリーである理由についてお確かめください。
保存データのインテリジェンスにおけるRubrikのリーダーシップと、移動中のデータのセキュリティにおけるZscalerのリーダーシップは、各リーダーが一丸となって、二重脅迫型ランサムウェアに苦しむ組織に対し、よりスマートで完全なデータ損失防止を提供する絶好の見本になります。RubrikとZscalerの新たな連携を実動作で確かめたい場合は、こちらのZscalerパートナーページにあるデモの説明をご確認ください。また、Rubrikの年次ユーザーカンファレンスForwardにご参加ください。こちらでは、実証済みのサイバーリカバリを含む、完全なサイバーレジリエンスをご覧いただけます。こちらからForwardに参加登録してください。