Rubrikはこの度、クラウド向けデータ保護サービスを拡張し、Oracle Cloud Infrastructure(OCI)への対応を開始しました。このサービスこそ、お客様によるクラウド上のサイバーレジリエンス強化に貢献するRubrik for Oracle Cloud Infrastructureです。

企業がOCIを活用してクラウドフットプリントを拡大するに伴い、拡張性と効率性を必要とする機会が増えます。一方で、セキュリティ上の課題も増加していきます。分散型の環境で可視性、制御性、ガバナンスを維持する難しさ、複雑性は一層増しています。事実として、2024年には61%の組織でクラウド侵害が報告されました。前年の21%よりも増加しており、クラウドデータの安全確保に悩む企業の姿が反映されています。

OCIは、パフォーマンスとコスト効率に優れたクラウドサービスであり、オンプレミスのワークロードを安心して移動でき、必要に応じてOCIネイティブワークロードをシームレスにスピンアップできる柔軟性を備えています。しかし、この最も重要なOCIワークロードによって、新たな攻撃ベクトルがもたらされます。保護されていない場合、データ損失、セキュリティ侵害、業務の中断を招く恐れがあります。防御を強化しOCIの能力を活用するためのセキュリティ戦略が、これまで以上に重要になっています。

現状のOCI保護戦略では、複数のツール、スクリプト、構成を使い分ける必要があるため、一貫性のないバックアップ運用となり、ヒューマンエラーのリスクも高くなります。OCIのリージョン全体でバックアップを管理するとなると、ITチームに対して信頼性と効率性を損なう多段階でのワークフロー処理が求められるという課題も生じます。同時に、データベースなどの大規模なワークロードには、高速かつ効率的なバックアップと復旧が必要です。しかし、多くのソリューションで、長時間におよぶバックアップ、帯域幅の大量消費、パフォーマンスの低下という問題を抱えています。正しいソリューションがなければ、OCI環境でのコストと稼働ダウンタイムの増加につながります。

Oracle Cloud向けのデータ保護の概要

RubrikはOracle Cloud向けのデータ保護を通じて、クラウド上のサイバーレジリエンス向上へのコミットメントを継続しています。Oracleとの提携により、OCI向けにエンタープライズ級のバックアップと復旧機能を提供し、複雑さを解消してOCI環境全体においてデータに対する完全な制御性を実現します。Oracle Cloud向けのデータ保護は、Rubrikの業界をリードするデータ保護プラットフォームをクラウド向けに最適化してデプロイしたもので、OCI環境で直接実行できます。

Rubrikが提供するOracle Cloud向けのデータ保護は、OCI VM上で稼働するセルフマネージドOracleデータベース、およびOCI上でVMwareワークロードをホストするOracle Cloud VMware Solution(OCVS)に対応して提供開始されました。

Rubrikは、オンプレミスOracleデータベースやVMware環境でご利用いただいている信頼性の高い保護機能をOCI上にも拡張しました。ワークロードの移行時も拡張時も同じレベルの保護を実現します。 バックアップ運用で一元化された可視性と制御が実現することで、複数のツール、スクリプト、手作業のプロセスを省くことできます。これにより、以下の主要な特徴を活かし、データを安全に保護しいつでもアクセスできる状態にします。

  • 一元管理:単一の集中型インターフェースにより、OCIデータ保護を簡素化します。複数のツールを使い分ける必要性がなくなり、ハイブリッド環境やマルチクラウド環境における複雑性を軽減します。複数のOCIアカウント、リージョン全体、またはオンプレミスのデプロイメント向けのワークロードを保護することも可能です。Rubrikの合理的なプラットフォームによって、バックアップ運用のモニタリング、ポリシーの適用、データ復旧における利便性を向上でき、多段階のワークフローが不要になるので、運用オーバーヘッドなしに事業継続に集中できます。

  • シームレスな統合:Oracle Recovery Manager(RMAN)およびVMware APIと直接統合されているので、バックアップと復旧の運用を自動化します。この統合により、一貫性があり管理が簡単な効率的なソリューションを活用し、手作業によるスクリプト作成の排除、アプリケーションと一貫性を保ったバックアップの実施、復旧プロセス全体におけるデータの整合性の保護を実現します。

  • SLAポリシーを基にした常時稼働の保護:新しいワークロードを自動的に検出して、事前に定義されているバックアップと復元のポリシーを適用することで、データ保護におけるギャップをなくします。OCIのリージョンとアカウントの全体で一貫した適用が行われるため、Oracleのすべてのワークロードの安全性、コンプライアンス遵守、保護に確信を持つことができます。手作業での介入は必要ありません。データ保護戦略は、クラウド環境に合わせて拡張します。

  • 効率的なバックアップ:永久増分バックアップとグローバル重複排除により、バックアップによるネットワークへの影響を抑えます。OCIオブジェクトストレージに移行されるのは、変更されたデータブロックのみです。大規模なワークロードやデータの変更が激しい環境では、この効率性が決定的に重要であり、バックアップ時間の短縮と本番データへの影響の最小化に寄与します。Rubrikは、高度なデータ圧縮とグローバル重複排除によって、高速な復旧機能を維持しながら、効率的なデータのバックアップを実現し、ストレージコストを下げます。

  • 高度な復元オプション:Oracleデータベースにおいて特定の時点のスナップショットをキャプチャすることで、きめ細かい復旧を実現しデータ損失を最小限に抑えます。REDOログバックアップをアーカイブして、データベースを以前のバックアップから復元できるようにします。ライブマウントとクローン機能によって、本番環境に影響を与えることなく、テスト、開発、アップグレードのためにバックアップに瞬時にアクセスすることが可能です。さらに、Oracle Cloud VMware Solution(OCVS)のVMで可能な限りのインスタントリカバリーができるため、クラッシュや障害に対する保護策を提供します。原因がデータ破損であっても、システム障害やサイバー脅威であっても、ニーズに合わせた高速かつ信頼性の高い復旧オプションで対応できます。

  • エンタープライズ級のセキュリティ:Rubrikでは、設計段階からセキュリティを組み込み、きめ細やかなロールベースアクセス制御(RBAC)を活用することで、権限を与えられた担当者のみが特定のバックアップを管理できるようにしています。また、エンドツーエンドの暗号化によって、転送中と保存中の両方のデータを保護し、コンプライアンス要件を遵守しながら不正アクセスを防ぎます。包括的な監査ログにより、バックアップと復旧関連の活動を完全に可視化でき、組織における規制遵守の維持を支援します。OCIのオブジェクトストレージを安全なバックアップターゲットとして利用することで、Rubrikはバックアップにおける安全性とコンプライアンス遵守に貢献します。
     

OCI


OCIクラウドのサイバーレジリエンスを強化する

Rubrikが提供するOracle Cloud向けのデータ保護は、シームレスなデータ保護と、エンタープライズ級のセキュリティを最も重要なOCIワークロードにもたらすことができます。一元化された柔軟な自動バックアップとサイバーリカバリーを大規模に実現することで、OCIデータの保護における不安を解消できます。 

Rubrikの一元管理、SLAポリシーを基にした自動化、高度なデータ復元オプションにより、運用上の複雑性を解消することで、お客様はデータセキュリティの確保と円滑な事業運営という本来の目的に専念いただけます。

Rubrikが提供するOracle Cloud向けのデータ保護について、またその機能がデータ保護にどのように役立つかについて、詳細はこちらからご覧いただけます。