このニュースに対する別の視点:

  • この取引は好調な時期に行われたものではない

  • VeritasとCohesityの顧客は選択を迫られることになる

  • サイバーレジリエンスは新たな必須要件

VeritasとCohesityが統合するというニュースを耳にした時に、私に起きた最初の反応は一種の歓喜でした。個人的に、私はCohesityおよびVeritasと闘いを繰り広げてきました。私は密かに思いました。これは実際、3社すべてにとって素晴らしいニュースだと。

  1. Veritasはやるべきことの機会を得る。Veritasはここ10年の間、カーライルグループに買収されてプライベートエクイティによる財政引き締めを経験したり、真のイノベーションを提供することなく、インストールベースから得られるだけのすべての資金を吸い上げたりと、関連性において苦慮してきました。 

  2. Cohesityはやるべきことの機会を得る。Cohesityは許容できるバリュエーションで新たな資金調達ラウンドを行えるほどには、成長が早くありませんでした。 あるいは、同社のテクノロジーの活用を検討する他のテック企業から買収されるほど興味深い存在ではありませんでした。

  3. Rubrikは未来にフォーカスできる。Rubrikは自らの事業、そしてサイバーレジリエンス、データセキュリティ、クラウドへと向かう市場の変化にフォーカスし続けることができます。  

さらによく考えてみるなら、この統合はVeritasとCohesityにとっては妥当なものであるかもしれないとはいえ、データセンター、クラウド、SaaSなどの環境全体で急激に増え続けるデータの問題に直面している両社の顧客には悪影響となります。顧客のデータはサイバー攻撃、ランサムウェア、データ漏洩などの容赦ない脅威にさらされています。
 

Cohesity


低調な数字の動き
両社の顧客にとっての危険信号は、この統合の取引が行われた状況です。この取引は好調な時期に行われたものではありません。Cohesityの2021年のバリュエーションは37億ドルでした。業績が好調であれば、その評価額は過去3年間で大幅に伸びるはずでした。Veritasは2016年に、カーライルグループ(プライベートエクイティ企業)に74億ドルで買収されました。ビジネスが成長していれば、110億ドル以上の企業になったでしょう。ところが、両社の統合バリュエーションとして提示されたのは70億ドルであり、そのうち20億ドルは買収資金に使われた新たな負債です。これまでの業績から、この統合企業体が新製品の開発、および顧客のためにさらに大きな価値を創出することについては困難がつきまとうと考えられます。

アーキテクチャの問題
VeritasにはBackup ExecとNetbackupという2つのバックアップ製品がありました。その2つを統合するという長年の約束にもかかわらず、できなかったのか、やらなかったのか、まったく実現していません。

  • "両社の統合企業体"では1つのアーキテクチャとするのか、2つとするのか。どちらの製品か、あるいは両方ともなのか。 

  • 希望するカタログがVeritas NetBackupの場合、B2DターゲットではないCohesityにどのように移行するのでしょうか。 

  • 目当てのカタログがCohesityの場合、2つの別々のソリューションとは異なるVeritasからどのような価値を得られるのでしょうか。 

両製品が統合されるなら、それがベストでしょう。余剰人員が生じ、"PE(プライベートエクイティ)プレイブック" が導入されている状況を踏まえると、それを、特に適時に実現するのは困難でしょう。
 

Cohesity


プライベートエクイティの財政引き締め
テック業界におけるプライベートエクイティによる取引は新たなカスタマーグロースの停滞あるいは死を招き、顧客離れに拍車をかけています。Broadcomは現在、VMware事業へのPEプレイブックの導入を進めていて、生き生きとしたダイナミックな変化は明らかとなっています。マージンの増加は、消費者価格の高騰、R&Dの縮小や廃止、解雇を意味します。カーライルがこの統合企業体に品質改善を行わず、値上げを行い、製品の種類を減らすといった同様のプレイブックを持ち込んだことは想像に難くありません。

VeritasとCohesityの顧客の皆様へ
皆様にご検討いただけるよう、代替案をご提案したいと思います。
Rubrikについてご紹介させていただきます。Rubrikはサイバーレジリエンスの考えに基づいて事業を行っています。当社はCohesityと同時期に設立されましたが、過去10年間に規模の面でも企業価値の面でも急速な成長を遂げてきました。Rubrikは6,000社以上の顧客を持ち、Gartner Magic Quadrrantにて4年連続リーダーに選出されており、Visionの完成度の項目で一番の評価を受けています。

RubrikはVeritasとCohesityの両社と競合し、代わりとなれる主力製品のバックアップ・復元サービスのほか、サイバーリカバリやサイバーポスチャーのソリューションも提供しています。それらを合わせて"全面的なサイバーレジリエンス"として定義しています。仕上げとして、Rubrikでは1,000万ドルのランサムウェア復旧保証を提供しています。それは当社が保証金を支払うビジネスをしているからではなく、保証金を支払う必要がまったくなかったためです。当社のGartner Peer Insightsスコアは4.7/5で、NPSスコアは>80です。Rubrikは、データを最高水準の保護に値する最重要資産だと考える主要企業、医療システム、政府機関をサポートしています。 

ぜひ、お気軽にお問い合わせください。Rubrikとのパートナーシップによって実現できることについてご説明いたします。