セキュリティおよびAI分野のリーダーであるRubrik(本社:米国カリフォルニア州パロアルト、CEO:ビプル・シンハ(Bipul Sinha)、以下 Rubrik)は、米国で開催された「Black Hat USA 2026」において、AIエージェントのアクセス権限を管理および制御するAI搭載の新たなソリューション「Rubrik Agent Identity」を発表しました。本ソリューションは、企業におけるAIエージェント導入の重要な課題となっている、アクセス権限の適切な管理を実現します。

AIエージェントの導入は急速に進化しており、SaaSアプリケーション、データベース、APIを横断して、複雑な業務プロセスをかつてないスピードと規模で自動実行できるようになっています。一方で、多くの企業では、AIエージェントによるアクセスや操作をAIエージェントの処理スピードと規模に対応した形で監視・制御することは困難です。Rubrik Agent Identityは、AIを活用して実行中のすべてのAIエージェントとモデルコンテキストプロトコル(MCP)をリアルタイムで監視するとともに、ツールの呼び出しごとに必要最小限のアクセス権限(Just-in-Time権限)を付与することで、AIエージェントのアイデンティティに起因する運用上のセキュリティリスクを低減します。

RubrikのAI担当ジェネラルマネージャーであるDev Rishiは、次のように述べています。「AIエージェントは、もはや情報を整理して統合するだけではなく、従業員に代わって業務を実行する存在へと進化しています。しかし、現在AIエージェントが利用しているアクセス権限の仕組みは、本来、人が利用することを前提に設計されたものであり、自律的に動作するAIエージェントには適していません。Agent Identityにより、企業はAIエージェントを利用するユーザーと実行可能な操作を決定するとともに、ツールの呼び出しごとに、操作の実行時に必要最小限かつ短時間のみ有効なアクセス権限を適用できます。Rubrik Agent Cloudを利用することで、企業はAIエージェントのアクティビティを管理し、アイデンティティを考慮したポリシーを適用し、機密性の高い操作が実行される前にセマンティックなポリシー評価を実施できます。」

AIによりAIのアイデンティティを制御

高度化したAIは、従来のセキュリティ境界を回避する、監視が及ばない「シャドーワークフォース」を生み出しています。こうしたAIシステムは広範囲な静的認証情報に依存していることが多く、1つのAIエージェントが侵害されるだけで、可視化されないまま、システム全体に及ぶ破壊的な操作を引き起こす可能性があります。

Rubrik Zero Labsの最新の調査によると、世界のITおよびセキュリティリーダーの86%(日本:83%)は、今後1年以内にAIエージェントの急増が自社のセキュリティガードレールを上回ると予測しています。一方、自社の環境で動作するエージェントを完全に監視できていると回答したのは、わずか23%(日本:38%)に留まりました。

Rubrik Agent Cloudプラットフォームの拡張機能として提供されるRubrik Agent Identityは、AIエージェントのライフサイクル全体を通じて、「ガバナンス・制御・証明」を一体化したモデルを構築します。この新たなソリューションは、Rubrikが提供するAIガバナンスエンジン「SAGE」と連携して、Rubrik Agent Cloudに以下の4つの主要な機能を提供します。

1. エージェントの可観測性(Agent Observability):実行時にすべてのAIエージェントとMCPを監視および可視化します。

2. エージェントのアイデンティティ(Agent Identity): AIを活用し、ツールの呼び出しごとに高速かつ大規模にアクセス権限を制御します。

3. エージェントのランタイムセキュリティ(Agent Runtime Security):SAGEの意図駆動型ガバナンスによりポリシーを適用し、AIエージェントのエラーをリアルタイムで検知します。

4. エージェントの巻き戻し(Agent Rewind):AIエージェントの誤作動を元に戻します。

操作の瞬間保護:3つのステップでAIエージェントのセキュリティ体制を迅速に強化

企業がAIエージェントのアイデンティティに関するセキュリティ体制を迅速に強化するために、以下の主要な機能を提供します。

  • AIエージェントのアイデンティティインベントリの構築:稼働中のすべてのAIエージェント、MCPサーバー、スキル、プラグインを検出し、カタログを作成することで、監視されていないシャドーAI(管理外のAI利用)を迅速に排除します。
  • 最小権限アクセスの委任:On-Behalf-Of(代理)フェデレーションを使用し、特定のMCPサーバーやツールに対するアクセスの範囲をユーザーやグループごとに決定します。これにより、既存のエンタープライズアイデンティティ構造を置き換えることなく拡張できます。
  • Just-in-Time(JIT)トークンの発行:ツールの呼び出しごとに、対象を限定した短時間のみ有効なトークンを発行することで、恒常的なアクセス権限を完全に排除し、操作が実行される前に、実行時のアクセス権限を検証できるようにします。

MCPゲートウェイで実行時のアクセス制御を適用

悪意のある操作や誤った操作を未然に防止するため、すべてのMCPツールの呼び出しは、実行前に以下の3つのチェックポイントを通過する必要があります。

1. 動作分析:SAGEは、要求されたツールの呼び出しやそのコンテキスト、入力パラメータ、運用上の潜在的な影響を、実行前にセマンティックに分析および評価します。

2. アクセスポリシーの適用:実行時のセキュリティポリシーを、SAGEのコンテキストを加味してインフラストラクチャ層で検証します。

3. アイデンティティの検証:AIエージェントのセッションを認証し、一回のツールの呼び出しに限定した短時間のみ有効なトークンを発行します。

ポリシー範囲で明示されていない書き込みや変更など、未承認の操作が試みられた場合、その操作は実行前に直ちに中断されます。また、AIエージェントが意図しない動作をした場合、Agent Rewindにより、自律型AIエージェントが実行した破壊的な操作を即座に、かつ正確に元に戻します。AIエージェントによる脅威が拡大する中、リーダーの88%は目標復旧時間(RTO)を達成することに懸念を表明しており、本機能はこうした業界全体の課題に対応します。

戦略的なエコシステム連携

Rubrik Agent Identityは、OktaおよびMicrosoft Entra IDとシームレスに連携し、新たなディレクトリを構築することなく、既存の企業のアイデンティティ基盤を自律的に動作するAIエージェントにも拡張して適用できます。MCPゲートウェイは、企業全体のすべてのAPIベースのリソースおよびMCPリソースに対し、統一されたセキュリティチェックポイントを提供します。最終的に、Rubrik Agent Identityは、AIエージェントのサイバーレジリエンスを企業に提供するというRubrikのビジョンをさらに推進し、最先端のAIモデルを駆使したマシンスピードの攻撃に対応できるよう支援します。

Rubrik Agent Identityについての詳細は、こちらをご覧ください。

Rubrik(ルーブリック)について

Rubrikは、セキュリティとAIオペレーションをリードする企業として、データ保護、サイバーレジリエンス、エンタープライズAIの活用推進を支える領域で事業を展開しています。Rubrik Security Cloudは、クラウド全体のデータ、アイデンティティ、ワークロードを保護、監視、復旧することで完全なサイバーレジリエンスを提供します。Rubrik Agent Cloudは、AIエージェントのアクションを監視・監査し、リアルタイムでガードレールを適用、精度向上のための微調整を行い、さらに誤動作を元に戻すことで、信頼できるAIエージェントの大規模導入を加速します。

Webサイト:https://www.rubrik.com/ja/