半分以下
想定復旧時間の従来比
利便性強化
データ復旧に関する 画面操作もシンプルに
数万人
サイバー攻撃被害による業務影響を回避できる従業員数
LIXILは、2011年にトステム、INAX、新日軽、サンウェーブ工業、東洋エクステリアの5社が統合して誕生した企業です。その後、American Standard や GROHE といった世界的ブランドを統合し 、現在はグローバルで約5万3000人の従業員を擁する 住宅設備・建材メーカーに成長しています。
「世界中の誰もが願う、豊かで快適な住まいの実現」というパーパスの下、先進的なトイレ、風呂、キッチンなどの水回り製品および窓、ドア、インテリア、エクステリアなどの建材製品を開発・提供しています。
課題
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障害対策のほか、ランサムウェア対応としてバックアップが必要
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ランサムウェア被災時のデータ復旧の迅速性に懸念
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取得済みバックアップの健全性担保が困難
ソリューション
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不変性(イミュータブル)設計によるバックアップの健全性担保
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脅威モニタリングにより迅速な復旧判断
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24時間体制の無償データ復旧支援
効果
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バックアップからの復旧が従来比で半分以下になると期待
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シンプルな操作のためデータ復旧作業も容易になる見込み
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国内実績を踏まえ、グローバル展開への確かな道筋を獲得
デジタル部門では、顧客体験(CX)と従業員体験(EX)の向上を柱としてDXを推進しており、2025年には「2025-2027 DXプラチナ企業」に選定されています。また、AIを活用した業務の効率化・自動化を中心に、AIの民主化も積極的に推進しています。
近年は、サイバーセキュリティの「最後の砦」としてバックアップ戦略を見直し、従来の障害対策に加え、増大するランサムウェアの脅威に対応できるソリューションの導入を検討。迅速なデータ復旧を可能にする機能とサポート体制を評価し、Rubrikを導入しました。国内で得たサイバーレジリエンスの安心感を、今後は海外拠点にも展開する活動が始まっています。
巧妙化するサイバー攻撃に対して
完全な対策がない中で「最後の砦」が必要に
住宅設備・建材メーカーとして日本国内最大手、世界でも有数の地位を誇る LIXIL。その事業規模の大きさゆえに、同社が抱えていたのがセキュリティの懸念です。万が一サイバー攻撃を受けた際の事業停止のインパクトは深刻なものとなります。
セキュリティ対策は、LIXILのパーパスである「世界中の誰もが願う、豊かで快適な住まいの実現」に欠かせない取り組みだと言えます。
「世の中に完全なセキュリティ対策は存在しないことは十分に理解しています。だからこそ、たとえ脅威が社内に侵入した場合であってもデータを保護する仕組みとして、最後の砦となるバックアップの位置付けは非常に重要だと捉えています」と語るのは、同社デジタル部門 Legacy System Architecture System Infrastructure の中丸 正裕 氏です。
数年前に着手したクラウドシフトを契機に、ゼロトラストの考え方を取り入れ、各方面でセキュリティ対策を進めてきました。Rubrik製品は、その思想にまさに合致していました。 株式会社LIXIL
データ保護の重要性を再認識
バックアップの目的をサイバー攻撃にも拡張
LIXILでは、オンプレミスとクラウドのハイブリッド環境のITインフラを運用しており、内製化を重視する方針の下、これまで自社でバックアップの仕組みを構築しデータ保護に取り組んできました。
しかし 近年、サイバー攻撃の手法は高度化し、その脅威は増大する一方です。バックアップデータそのものがサイバー攻撃の影響を受けてしまっては復旧が困難になります。相次ぐ国内大手企業のランサムウェア被害のニュースは、LIXILにとっても他人事ではありませんでした。
そこでLIXILは、バックアップのあり方を見直し、進化させることを計画しました。 LIXILグループ各社で利用している国内データセンターのサーバーインフラ最適化を担当する中丸氏はこう振り返ります。
「従来のバックアップは主に障害に対するリカバリが目的で、その点では十分に機能していました。しかし、セキュリティ面も視野に入れると、取得済みのバックアップが健全なのかどうかを完全に担保することが難しいなど、課題がありました。セキュリティ機能を内製で追加開発することは現実的ではなく、新たなバックアップソリューションの選定を行いました」
こうして、複数製品を比較検討した結果、LIXILが選んだのはRubrikでした。
イミュータブル設計や専門家チームによる
データ復旧支援体制を評価
LIXILがRubrikを選定した機能面の理由として、中丸氏がまず挙げたのは、不変性(イミュータブル)設計思想です。「イミュータブルファイルシステムにより、取得したバックアップの健全性を担保できるため、非常に安心感があります」と中丸氏は話します。
また、どのバックアップデータをいつまで戻すべきかの判断が可能な脅威モニタリング(Threat Monitoring)により、復旧時のバックアップデータ調査の負担を大幅に軽減でき、迅速な復旧が実現できる点も評価しています。
機能以外の観点では、業界での高い評価が後押しになったといいます。Rubrikは、グローバルでの実績と信頼性が第三者からも認められており、調査会社の指標などでも常に上位に位置づけられています。加えて、LIXILグループ内で、既にRubrikの導入実績があった米国拠点メンバーから好意的な意見を得ていたことも、心強い判断材料となったと中丸氏は振り返ります。
このほか、中丸氏が評価したのが、Rubrikによる手厚いサポート体制でした。
「導入時には問い合わせに対するエキスパートの方のきめ細かなサポートが印象的でした。また、今後もしランサムウェア攻撃を受けた場合に、Rubrikのランサムウェア対応チーム「RRT(Ransomware Response Team)」による24時間対応のデータ復旧支援サービスを無償で利用できるという点も、事業継続性を重視するLIXILにとって非常に心強いと感じました」(中丸氏)
当社のコミュニケーションツールを活用し、Rubrikの担当者と即座に相談できる環境を構築していただいたおかげで、導入時の課題も停滞することなく解消できました。 株式会社LIXIL
LIXILが重視する「実験して学ぶ」姿勢でPoCを実施
Rubrikが持つ価値を確信に変えてから導入へ
LIXILは机上での製品選定に続き、導入検討の最終段階としてPoCを実施しました。
「LIXILには、Experiment and Learn(実験して学ぶ)という行動指針があります 。Rubrikについても、机上だけの評価ではわからないことをPoCで検証しました。導入プロセス自体も先行して経験することで、得られた手順や設計情報を本導入の際に活用できるというメリットもあります」と中丸氏は語ります。
PoCでは、バックアップやリカバリといった基本的な機能の確認に加え、世代管理やリテンションポリシーの設定など、机上評価で必要とされた機能が実装できるかを検証しました。
「操作も非常に簡単で、画面上を何度かクリックするだけでリカバリが可能です。ベアメタルのVMware環境についても、数分で復旧できることを確認できています」と語るのは、 デジタル部門 Infra Regional BP & Ops. Global Automation & Ops. のTagle Jazzrine 氏です。
「Rubrikから検証用データを提供してもらい、セキュリティの脅威に対するシミュレーションも実施しました。また、設計や運用の想定およびその検証についてのアドバイスをいただけたこと 、PoCに必要な機器を2カ月ほど提供していただいたことも助かりました。短期間で製品を評価することには苦労しましたが、さまざまなサポートのおかげで理解が深まり、有意義なPoCを実施できましたと感じています。Rubrikの営業担当者から提案段階で聞いていた内容と乖離はなく、納得して導入に踏み切れました」と中丸氏はRubrikの支援を評価します。
手厚いサポートでスムーズに導入完了
有事の際の復旧時間も大幅に短縮できると期待
PoCを終え、採用を決定した後の導入プロセスにおいても、引き続きRubrikのサポートが力になったといいます。
「VMware環境のリカバリ方法で不明点があった際は、Rubrikの担当者に相談することで、短期間で手順を習得できました。それ以外にも手順確認や運用検討の段階で手厚いサポートをいただき、導入から運用までを非常にスムーズに進められたと感じています。導入の過程では課題に直面することも少なからずありましたが、それが停滞することなく解消できました」とJazzrine 氏は振り返ります。
Rubrik導入後、同社ではデータ復旧が必要となるようなインシデントは 発生していないため、その直接的な効果は感じているわけではありません。しかし、中丸氏は「これまでの検証や経験を踏まえた期待値として、いざという時のデータ復旧が従来の仕組みと比べて半分以下の時間で完了できるのではないかと見ています」と期待を語ります。
今後グローバル全拠点でレジリエンス強化に取り組む中、世界で150以上の地域で事業を展開する当社に対するサポート体制がすでに整っている点もRubrikを採用した理由の1つです。
国内で安心感を獲得し、次はグローバル展開へ
頼れるパートナーとしてのRubrikに期待
国内の主要環境に対してのRubrik導入が落ち着いたLIXILは、次のステップとしてグローバル全体でのサイバーレジリエンス強化に着手しています。
「海外拠点では現在、各々でデータバックアップとリカバリの仕組みを持っていますが、それを置き換えることも辞さずにガバナンスを強化することは、セキュリティにおいて非常に重要です。Rubrik製品との親和性が高い拠点については、Rubrikのサポートや日本で得た知見を活用しながら展開したいと考えています」
その取り組みは、「世界中の誰もが願う、豊かで快適な住まいの実現」に向かって前進することを意味します。
最後に中丸氏は、「セキュリティ対策への投資を続けてきたと思われる企業にも甚大な被害が広がっており、ランサムウェアの脅威はもはや避けられないものとして捉えています。自社リソースのみですべての脅威に対応することが難しい 時代において、高度な専門性を持つソリューションの活用は欠かせません。 いかに早く復旧できるかが、 鍵であり 、RubrikはLIXILのレジリエンスを支えるのに不可欠であると確信しています 」と語りました。