Microsoft Exchange Onlineを使用している企業の場合、Exchangeデータの定期的なバックアップが必要です。 

Exchange環境にはメールボックスデータが保存されており、機密性の高い企業通信、ユーザー認証情報、コンプライアンス関連情報が含まれていることがよくあります。そのため、データが誤って削除されたり、最悪サイバー攻撃の対象となった場合には、深刻な問題に直面することになります。 

Microsoft Exchangeにはリスクを軽減するための標準機能が備わっていますが、包括的なバックアップソリューションの代わりになるものではありません。堅牢なサードパーティ製のMicrosoft Exchangeバックアップソフトウェアを導入すると、ポイントインタイムなスナップショット、粒度の高い復旧、信頼性の高い障害復旧機能といった、重要な保護の階層を追加できます。 

Microsoft Exchange向けのバックアップソフトウェアが必要な理由

Exchangeサーバー上のデータがさらされているリスクは、システム管理者であれば誰でもよく知っているものです。たとえば、ハードウェアの不具合、クラウドサービスの同期不良、犯罪集団によるデータ暗号化と身代金要求などが起こり得ます。 

安全かつ定期的なバックアップは、事業の継続性を確保し、ミッションクリティカルな通信インフラを保護するために不可欠です。さらに、より広範なバックアップ保持ポリシーの一環としてMicrosoft Exchangeデータの堅牢なバックアップを実施することで、各種の脅威からデータを防御することができます。

  • 事業継続性の支援:ほとんどの知識労働者は、メールやカレンダーにアクセスできないと業務が滞ります。これらのシステムに保管されている情報が一時的または恒久的に失われた場合、生産性が完全に停止してしまいかねません。 

  • ポイントインタイムな復旧の実現:システムが破損したりマルウェアに感染した場合、正常と分かっている状態に可能な限り正確に復元できる必要があります。

  • 確実な規制順守:多くの業界では、規制当局や顧客にデータを提供できるようにするため、堅牢なバックアップ体制の確立が法律で義務付けられています。

Microsoft Exchangeの標準のデータ保持ポリシーでは、法令で求められる長期的バックアップのほとんどの要件を満たすことができません。たとえば、Exchange Onlineでは論理削除されたデータは30日間しか保持されないのに対し、サーベンス・オクスリー法の規制を受ける業界では特定のメールを最長7年間保持する必要があります

ExchangeサーバーとExchange Online向けのRubrikのバックアップ機能

Rubrik Security Cloudは、標準ツールを超えた機能を提供し、Microsoft Exchange環境向けに堅牢なバックアップを実現します。具体的な機能の例:

Rubrikのアーキテクチャは、インフラを複雑化させることなく、大規模なExchange導入環境やMicrosoft 365テナントの全体に拡張できます。バックアップはゼロトラストセキュリティを前提に保存され、書き換え不可かつエアギャップの構造により、ランサムウェアや内部脅威からデータを保護します。

Exchangeのメールボックスデータに対する粒度の高い復旧

たとえば、他には保存されていない重要な契約情報を含んだメールスレッドを、従業員が誤ってMicrosoft 365 Exchange Onlineサーバーから削除してしまったとしても、Rubrikなら、その従業員のメールボックスのバックアップスナップショットを横断的にすばやく検索し、送信者やキーワードで目的のメールを特定し、即座に復元できます。 

RubrikではExchange Onlineデータのバックアップや復旧を目的とした複数のツールを用意しています。

  • 個別のメール、添付ファイル、またはメールボックス全体を復元:Rubrikは幅広い復旧オプションを提供しており、メールボックスのインプレース復旧から、個々のメールやカレンダー情報の復旧、PSTエクスポート、さらには別のユーザーアカウントへの復旧まで対応しています。

  • インデックス化されたメタデータによる高速な情報検索・取得:Rubrikのパワフルなメタデータエンジンにより、管理者は特定の時点のバックアップを件名、送信者、受信者、日付を基準に検索できます。

  • ハイブリッド環境とクラウドネイティブ環境を横断した復旧: Rubrikなら、統合インターフェースで異なるプラットフォームを横断してバックアップを処理できます。

シームレスなクラウド統合と拡張性

Rubrikは、統合されたクラウドネイティブなバックアップと復旧により、インフラストラクチャとExchange Online間に存在する弱点を補うことができます。

  • クラウドネイティブなバックアップ:Rubrikは、シンプルさと管理の容易さを重視したSaaSベースのクラウドネイティブなアーキテクチャを提供しています。このため、ユーザーはExchange Onlineのバックアップデータ保管場所を自在に管理できるようになります。

  • クラウドでの障害復旧:Rubrikは、Microsoft 365 Backupとの統合により、Microsoftの拡張APIを活用し、より高速な復元を実現します。

  • ハイブリッド環境の管理をシンプルに:Rubrikは、クラウド上の複数のExchange環境全体で保護を一元的に管理できる統合インターフェースを提供します。SLAベースの自動化から検索・復元まで、すべての機能を単一のコンソールで操作可能です。

Microsoftによれば、シャドウ冗長性やセーフティネットといった標準機能はメッセージ転送におけるレジリエンスを提供します。ただし、これらはバックアップではなく、完全なデータ保持戦略や障害復旧戦略の代わりにすることはできません。Exchangeのベストプラクティスに従うには、より包括的なソリューションが必要となるでしょう。

RubrikでMicrosoft Exchangeのバックアップ戦略をシンプルに

Microsoft Exchange Onlineを保護するには、標準のツールや短期のデータ保持設定だけでは不十分です。コンプライアンス、事業継続性、迅速な復旧という現代の要件を満たすためには、レジリエンスを重視して設計されたサードパーティのソリューションが必要です。

それこそがRubrikがまさに提供するものであり、各Microsoft Exchange環境の全体にわたって、効率的で安全かつ拡張性のあるサーバーバックアップを実現します。ポイントインタイムな復旧や粒度の高い復旧から、ハイブリッドクラウドのシームレスな統合まで、Rubrikは、顧客が使用するMicrosoft Exchangeバックアップソフトウェアが、現代のビジネスにおいてメールやカレンダーデータが果たす重要な役割にしっかりと対応できるようにします。

詳細についてはRubrikまでお問い合わせください