オフサイトバックアップとは、主要なストレージ拠点とは別の場所にデータを複製することを指します。これは総合的な障害復旧計画に組み込まれており、物理的なインシデントやサイバーインシデントが発生しても、データの安全性が保たれ、復旧可能な状態が維持されます。オフサイトバックアップシステムの導入により、重要なデータのコピーが、地理的に離れたデータセンター、クラウドストレージ、マネージドバックアップサービスなどの遠隔地に保管されます。
オフサイトバックアップ復旧ソリューションには、通常、安全なデータ送信、遠隔地の施設やクラウドへの保存、迅速に復元するためのプロセスなどが含まれます。また、主な機能として、データの送信中・保管中の暗号化、自動バックアップスケジューリング、階層型ストレージオプション、堅牢なアクセス制御などがあります。
オフサイトバックアップは、オンサイトのデータ保管に伴うリスクを軽減するうえで不可欠な役割を果たします。
災害からの保護:洪水や火災などの自然災害により主要拠点が壊滅的な打撃を受けたとしても、データがオフサイトに保管されていれば復旧が可能です。
サイバー攻撃からの保護:オフサイトバックアップはローカルネットワークから分離できるため、ランサムウェアやその他のサイバー脅威に対する追加のセキュリティ対策となります。
コストの削減とリソースの最適化:クラウドストレージやオフサイトのデータセンターを活用することで、自社のデータ保管施設の維持管理に伴う諸経費を削減できます。
データアクセス:従業員がどこからでもバックアップデータにアクセスできるため、リモートワークがしやすくなり、事業の継続も確保できます。
安全・安心の向上:データがオフサイトに安全に保管されていれば、予期せぬデータ損失が発生しても冷静に対処できます。
拡張性:オフサイトバックアップは柔軟性の高いストレージソリューションです。ビジネスデータの規模に応じて簡単に拡張・縮小できます。
オフサイトバックアップシステムは、企業における障害復旧業務の土台となるものです。追加の保護手段を提供することで、オンサイトバックアップおよびサイバーレジリエンス戦略を補完します。
広く採用されている戦略は3-2-1バックアップルールです。これは、データのコピーを3つ用意して2つの異なる媒体に保存し、そのうち1つのコピーをオフサイトに保管するという戦略です。現在では、このアプローチにゼロトラスト機能が取り入れられることが多く、アクセスを許してもデータの侵害を防ぐ設計になっています。
障害復旧では、重要度に基づいてデータを分類し、目標復旧時間(RTO)と目標復旧時点(RPO)のバランスを取ることが重要です。バックアップへのアクセスのしやすさと、潜在的な侵害に対する保護の強度を判断するにあたって、パフォーマンスとセキュリティはトレードオフの関係にあります。
オンサイトとオフサイトのデータバックアップには以下のような違いがあります。
場所:オンサイトバックアップは元のデータと同じ場所に保管されますが、オフサイトバックアップは離れた場所に保管されます。
セキュリティ:通常、オフサイトバックアップの方が現地での災害や物理的な侵害に対する保護の点で優れています。
アクセス:オンサイトバックアップの方が迅速にアクセスできます。ただし、拠点が被害を受けた場合は利用できなくなる可能性があります。
Rubrik Cloud VaultやSecure Vaultなどのソリューション:これらのプラットフォームでは、クラウドインフラの活用と厳格なデータセキュリティプロトコルの導入により、高度なセキュリティを備えたオフサイトバックアップサービスを提供します。
Rubrikなどの製品は、エンドツーエンドの暗号化によってデータの完全性を確保しながら、Rubrikクラスター間でのレプリケーションを可能にし、レジリエンスに優れるバックアップ戦略を実現します。
データのバックアップ保管先にかかわらず、3種類のバックアップ間隔について把握しておく必要があります。
完全バックアップ:企業が所有するすべてのデータをコピーする方式です。
増分バックアップ:前回のバックアップ以降に変更されたデータのみをコピーする方式です。容量と時間を節約できます。
差分バックアップ:最後の完全バックアップ以降に変更されたデータをバックアップする方式です。
バックアップ戦略を策定する際は、これらのバックアップ方式が持つ戦略上のメリットを把握しておくことが重要です。完全バックアップの実行には時間がかかるうえ、内部システムに大きな負担がかかります。増分バックアップは高速かつ効率的に実行できますが、データの復旧にはより多くの時間とリソースを要します。差分バックアップは両方式の間を取った方式です。
オフサイトバックアップシステムの有効性を確保するには、ベストプラクティスの導入が不可欠です。
データの暗号化:データの機密性と安全性を保つには、データの送信中・保管中に暗号化することが極めて重要です。
適切なバックアップ方式の選択:企業のニーズやデータの用途に応じて、復旧目標とリソース支出のバランスを取る方法を選択する必要があります。
定期的なバックアップ:データの損失を極力避けるには、定期的なバックアップを計画的に実施する必要があります。
エンドポイントバックアップ:BYODポリシーの普及に伴い、企業ネットワークに接続するすべてのデバイスのデータをバックアップすることがますます重要になっています。
オフサイトバックアップシステムを効果的に運用するには、戦略の明確化や、3-2-1ルールなどの基本原則の導入を行い、各バックアップ方式の特性を理解することが重要です。これらの基本的なプラクティスに従うことで、事業継続や長期的なレジリエンスに不可欠となる迅速なデータ復旧に必要なツールを備えることができます。
Rubrik Cloud Vaultは、企業のあらゆるコンピューティングアーキテクチャに対してオフサイトでのサイバーレジリエンスを追加できる効果的なツールです。このソリューションを活用することで、エアギャップによって改ざん不可能となったデータのコピーを物理的に離れた環境に保管できるようになり、サイバー脅威や障害に対する耐性を整備できます。Rubrik Cloud Vaultは、独立型のバックアップとアーカイブをフルマネージドで提供する、シンプルでコスト効率に優れたソリューションです。運用コストを抑え、攻撃対象領域も最小限にできます。