BaaS(サービスとしてのバックアップ)は、定額制により予測可能なコストのもと、サービスや製品を継続的に利用できるサブスクリプション型のサービスモデルです。BaaSでは、オンラインバックアップサービス、ストレージサービス、復旧サービスを利用することで、企業データの保護と管理を行います。これにより、企業は社内のハードウェアやインフラに投資することなく、データを効果的に保護し、必要な時点で迅速に復元できます。
従来のデータバックアップソリューションでは、磁気テープやハードディスクドライブ、物理ストレージやクラウドストレージに加え、社内で管理するバックアップソフトウェアも必要です。一方、BaaSを利用する場合、IT管理者や専門家は、ホスティングやメンテナンスを外部のクラウドプロバイダーに任せることができます。
BaaSソリューションに接続するだけで、リモートのクラウド環境に保存されたバックアップファイルに安全にアクセスし、保存および復元が可能です。この戦略では、バックアップおよび復元ソフトウェアの購入、導入、運用、保守にかかる初期費用や運用コストも抑えられます。
写真やフィルム、あるいは徹夜で作ったプレゼンテーションなど、貴重なものをどこかに置き忘れたり紛失したりしたと気づいたときの絶望感は、誰もが経験したことがあるでしょう。「貴重なもの」が企業活動に欠かすことのできない重要なデータだったら、どうなるでしょうか。従業員から顧客に至るまで、何千人もの人々が業務で頼りにしているデータです。このようなデータが失われれば、企業は確実に損害を被り、最悪の場合は経営破綻につながる可能性もあります。残念ながら、データの損失はよくある現象であり、一度データが失われると復元は非常に困難な場合があります。
すべてが順調に思えていたのに、突然データベースが破損したりエラーが発生したり、あるいは誰かが誤ってクリックしてはいけないものをクリックしてしまう――こうした事態は、あまりにもよくある話です。その瞬間、企業にとって信頼性の高いバックアップシステムが、いかに重要であるかが明白になります。それがなければ、予期せぬ問題が発生した時点で業務に重大な支障が生じます。さらに、データの損失は、故意ではないにかかわらず内部の従業員にによって発生する場合だけでなく、サイバー攻撃など外部の脅威によって引き起こされる場合もあることを忘れてはなりません。
こうした理由から、BaaSは単に有益であるだけでなく、必要不可欠であることが分かります。どこからでも、どのデバイスからでも利用できる、クラウド上で一元化された自動データバックアップが可能になるためです。BaaSではさらに、従業員の業務パターンの変化や多様なニーズに合わせて調整しながら、柔軟なバックアッププランや戦略に対応します。モバイル化が進む現代において、この機能は特に重要です。
サービスとしてのバックアップをIT戦略に取り込むことは、現代の企業にとって重要な方策です。以下のセクションでは、BaaSの主な要素と、あらゆる規模の企業にもたらすメリットを紹介します。
バックアップは一般に、増分バックアップ、差分バックアップ、フルバックアップの3つのカテゴリーに分類されます。
貴社のニーズに最適な選択肢を判断できるよう、これらのバックアップについて詳しく見ていきましょう。
1. フルバックアップ:フルバックアップの目的は、ファイル、フォルダー、SaaSアプリケーション、ハードドライブ上のデータなど、選択したすべてのデータの完全なコピーを作成することです。このバックアップの主な利点は、データを最速で復元できる点です。ただし、すべてを一度にバックアップするため、他のバックアップ方式と比べてバックアップにかかる時間は長くなります。
フルバックアップの最大の欠点の一つは、大量のストレージ領域を必要とする点です。多くの企業では、必要なストレージを削減するため、まずデータのフルバックアップを作成し、その後、差分バックアップまたは増分バックアップを使用して、フルバックアップ以降に追加または変更されたデータを保存しています。この技法により、後続のバックアップが迅速化され、ストレージリソースへの負荷が軽減されます。
2. 増分バックアップ:増分バックアップでは、前回のバックアップがフルバックアップであろうと増分バックアップであろうと、前回のバックアップ以降に行われた変更のみを記録・保存します。フルバックアップと比較して、作成されるバックアップセットが小さくなるため、必要なストレージ容量、バックアップ時間、およびネットワーク負荷を低減できます。したがって、データの変更を頻繁に行う環境では、特に増分バックアップが適しています。フルバックアップは増分バックアップのベースラインとして機能するため、増分バックアップを円滑に進めるにはフルバックアップから開始することが不可欠です。さらに、データベース管理者は復元テストを実行するだけでなく、バックアップセットの完全性も定期的に確認し、データが完全かつ容易に復元可能であることを検証する必要があります。
3. 差分バックアップ:差分バックアップでは、最後のフルバックアップ以降に行われたすべての変更を保存します。そのため、前回のバックアップの種類を問わず、その後の変更のみを記録する増分バックアップよりも、最終的に作成されるバックアップセットは大きくなります。
差分バックアップは、バックアップのサイズと復元時間との適正なバランスを図りたい企業にとって最適な選択肢です。最新の差分バックアップには、最後のフルバックアップ以降に行われたすべての変更が含まれるため、増分バックアップよりもデータを迅速に復元できます 差分バックアップからの復元は、より簡単でもあります。増分バックアップではバックアップセットの数が非常に多くなる可能性があるのに対し、必要なのは2つのバックアップセットのみだからです
確かなバックアッププランを備えることが、サイバー攻撃によるデータの損失や破損を防ぐうえで重要であることは、極めて明白です。マルウェアやランサム攻撃の被害を受けた場合、バックアップがあれば、最後にバックアップされたときのバージョンにデータを復元できます。 外付けハードドライブにバックアップを保存している企業もあれば、DropboxやGoogle Driveなどのクラウドサービスを利用している企業もあります。ただし、データのセキュリティと復元可能性を保証するため、バックアッププランに複数のソリューションを含めることを推奨します。
まずは、企業の正確なデータ要件を確立することが何よりも重要です。これには、バックアップが必要な重要データを定期的に特定することが含まれます。これは、事業継続性を確保し、社内で処理されるデータの量や種類を把握するためです。
全般にわたって重要データを見極め、そのデータがバックアッププランの対象であるかどうかを確認することから始めます。
次に、どのバックアップ戦略を選ぶかを決める必要があります。データバックアップ方式を選ぶにあたり、きわめて肝要なのは個々の企業ニーズです。たとえば、大量のデータを処理する企業であれば、オンラインバックアップサービスが最良の選択肢と考えられます。
バックアッププロセスを設定した後は、バックアップの安全な保存先を確定することが重要です。外付けハードドライブなどの物理ストレージメディアを使用する場合は、予期せぬ大惨事を防ぐため、水害や火災による損害が発生しないよう、安全に保護された状態で保管する必要があります。
バックアップの定期的なテストも、この戦略の重要な要素です。テスト環境でバックアップを復元し、データがすべてアクセス可能で完全な状態であるかどうかチェックします。このテストを定期的に繰り返し、データ損失が発生した場合は確実にバックアップを頼りにできるようにします。
最後に、バックアッププランは企業とともに進化すべきであることを忘れてはなりません。定期的なレビューと更新により、戦略を常に最新の状態に保ち、データバックアップに関する要件の変化に対応できるようにします。以上の手順に従って、確かで信頼性の高いバックアップ戦略を策定し、重要なビジネスデータを保護しましょう。
Rubrikの革新的なソリューションは、BaaS市場に大きなインパクトを与えました。Rubrikは、バックアップと復元のプロセスを自動化・簡素化することに重点を置き、あらゆる規模の企業にとって利用しやすく、簡単に実装できるソリューションを提供しています。Rubrikのテクノロジーは、大量のデータを迅速かつ効率的に管理できる点が特徴であり、これによりバックアップウィンドウが短縮されます。
当社ポートフォリオの要となるのはデータセキュリティです。最新のプロトコルと暗号化手法を使用して、ランサムウェアなどの高度化した最新のサイバー脅威からデータを保護します。ソリューションに備わったスケーラビリティによって、企業におけるデータ要件の変化や成長に適応可能です。
さらにRubrikは、Amazon Web ServicesやMicrosoft Azureなど、幅広いクラウドプラットフォームと統合可能です。信頼性の高いバックアップによる安心感とともに、クラウドコンピューティングのメリットを享受できます。
Rubrikは、どのような災害が起こっても優れたバックアップソリューションがあれば企業を保護できることを証明しました。サービスとしてのバックアップは、デジタル重視の現代に適した革新的な戦略であり、データのバックアップおよび復元のための効果的なサブスクリプション型モデルを企業に提供します。データ管理という煩雑な作業をクラウドベースのソリューションに任せることで、大量の物理的ハードウェアやインフラへの投資が不要になります。
最新のIT環境における要件の変化に柔軟に適応しつつ、自動化されたデータ保護を提供する点で、BaaSは唯一無二の存在です。さらに、社内のミスや外部からのサイバー脅威によって引き起こされる損害から企業を保護することで、事業継続性の確保に重要な役割を果たします。
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